このたび、弊社が設計・監理を担当している「saunadays（三重町駅前サウナ）」をご紹介いたします。

本施設は、「サウナのまち」として新たな地域づくりが進む大分県豊後大野市三重町の駅前に計画中の、サウナとドリンクスタンドを併設した温浴施設です。

 

再開発によって生まれた芝生公園に連なり、通勤・通学の途中や休日のひとときに、誰もが気軽に立ち寄れる「まちのととのい処」として、また「新たなコミュニティの拠点」としての役割を目指しています。その名のとおり「saunadays」は、リゾート的な非日常空間ではなく、日々の暮らしの延長にある“ととのう時間”を大切にし、地域の生活リズムに寄り添う場として構想されています。

 

駅前という都市的な立地でありながら、地下水や太陽光など自然の恵みを活かした設計とし、空間構成にはアーユルヴェーダの五大元素──火・水・空・風・地──の思想を取り入れました。「火」ではサウナの熱を、「水」では冷温浴のやすらぎを、外気浴テラスでは「空」にひらき、「風」を感じる軒下テラス、そして「地」としては、内外装は大地との繋がりを感じる素材で仕上げています。五感を通じて、人が本来持つリズムを取り戻す、新しい“ととのい”のかたちを目指しています。

 

本計画は2025年10月初旬に着工し、現在、工事が順調に進行中です。来春のオープンに向けて、まちの風景に新たなぬくもりと賑わいをもたらす「saunadays」が、少しずつその姿を現しはじめています。この場所から、地域の人々が心と身体をやさしく整える“日常のサウナ時間”が育まれていくことを願っています。