福祉施設(宇佐)
Now in Progress
個と全体が響き合う”郷(さと)”の建築
就労継続支援B型と生活介護型をあわせもつ、多機能型福祉施設の新築計画である。施設名「ほろんの郷」は、ギリシャ語の「ホロス(全体)」と「オン(個)」を組み合わせた造語「ホロン」にちなみ、個と全体の調和を象徴している。この理念をかたちにするため、素材や色の異なる片流れ屋根を寄せ集め、一つの郷を思わせる姿を提案した。建物の中心には中庭を設け、全体に光と風が巡る構成としている。地域の大工さんがつくりやすい木造の工法とし、コストや工期に配慮しつつ、小さな個室から大ホールまで、多様な空間を計画している。