納骨堂(臼杵)
Now in Progress
深みのある光に包まれる、故人との再会の場
ユネスコ創造都市ネットワークにも加盟する歴史あるまち・臼杵市の城下町入口に佇む名刹「紫雲山龍原寺」。県指定文化財の三重塔がそびえる境内に、新たな納骨堂を計画中。
傾斜地の敷地を読み取り、建物は切土・盛土を最小限に抑えて埋め込む構成とし、床と納骨壇を段状に設置する。壁は擁壁の役割を担いながら大地の延長として空間を形づくる。そこに境内の伽藍にふさわしい風格と現代性を併せ持つ屋根を架ける。屋根や壁の隙間から染み入る光は静謐をもたらし、故人を偲ぶひとときを深めていく。